ここではブリティッシュショートヘアの性格や特徴、気を付けたい病気や歴史などブリショーに関する様々な情報を記載しています。これからブリティッシュショートヘアを飼おうと思っている方や実際の飼い主さんにもためになることを書いているのでぜひ参考にしてくださいね。
- 歴史
- 性格
- 特徴
- 病気
- 価格相場
- ブリーダー
- お手入れ方法
ブリティッシュショートヘアの歴史
実はブリティッシュショートヘアは、かなり昔からいる伝統のある品種です。
起源は2世紀頃にローマ帝国がイギリスに侵略する時に連れてこられたとされています。
当時は穀物を荒らしたり伝染病のもとになったりする厄介なネズミを駆除するハンターとして活躍していました。
18世紀にもなるとさらに優秀な個体を集めて品種改良が進み、キャットショーなどでも多くの優秀賞を受賞しています。
1890年代に入りブリティッシュショートヘアは正式な猫種に認められました。
コチラの記事ではブリティッシュショートヘアの歴史が分かる年表に加えて、猫自体の歴史についても記載しているので併せて参考にしてくださいね。
ブリティッシュショートヘアの性格
一般的にいわれているブリティッシュショートヘアの性格は下記。
- 遊び好き
- 穏やかで賢い
- 我慢強い
- 自立心が高い
- 気難しい
- 騒がしいのが嫌い
- 抱っこや触られるのが嫌い
- 実は寂しがりで甘えん坊
- 褒められ好き
こちらは実際に我が家で飼っているモモの性格を徹底的にコチラの記事で比べてみました。
特に「穏やかで賢い」「自立心が高い」「抱っこが嫌い」という項目はピッタリでした。本当に穏やかで賢い性格をしているので猫を飼う初心者の方にもおすすめの猫種とされています。
よくいわれるブリティッシュは「なつかない性格」というのは、自立心が高く、抱っこが嫌いという側面から来ているのかもしれませんね。
猫ちゃんとたくさん触れ合ってスキンシップをたくさんしたいという方は悲しいかもしれませんが、実は寂しがりという一面もあるので、トコトコ後ろに付いてきたり、たまーに頭や体をこすり付けてくるツンデレの性格はかわいすぎですよ。
ブリティッシュショートヘアの特徴
ブリティッシュショートヘアの一番の特徴は、モフモフした顔や体つき(体格)です。
ボディタイプは大きな顔と筋肉質な威厳のある体か特徴の「セミコビー」と呼ばれるタイプになります。
ブリティッシュの骨太で筋肉質な体つきからよくボディビルダーとも表現されることもありますね。
大柄な体の割には遊ぶことが大好きで運動神経もかなり良いとされています。
体重と大きさ
一般的な猫ちゃんは生後約1年(12ヵ月)で成猫になり成長が止まるとされていますが、ブリティッシュショートヘアは2年から3年ぐらいかけて成猫になります。
大きさは約40cm~50cmで、平均体重はオスが約4kg~7kgで、メスが3kg~5kgとされています。オスの方がメスよりも2kgほど大きくなる傾向にあります。
オス | メス | |
平均体長 | 40cm ~ 50cm | 40cm ~ 50cm |
平均体重 | 4kg ~ 7kg | 3kg ~ 5kg |
ブリティッシュショートヘアは大人になって運動量が減ると急激に太る子もいるので注意が必要ですね。
我が家の女の子のモモも1歳を過ぎてからも体重が増えてきているので少し注意しています。
成長日記として毎月体重測定を実施しているので体重の増減は下記の記事から確認することができるのでのぞいてみてくださいね。
目の色
ブリティッシュショートヘアの目の色は大きく分けると「ゴールド(黄・銅)」「グリーン(緑)」「ブルー(青)」の3種類です。
実は、目の色は毛色と深い関係があり、毛色で目の色も決まっているとされています。
毛色 | 目の色 |
ブルー | ゴールド・カッパー |
ゴールド・シルバー | グリーン |
ホワイト | ブルー |
ブリティッシュで最もポピュラーな毛色でもあるブルーであれば黄色系のゴールド(アンバー)・カッパーになり、毛色がシルバーであればグリーン、毛色がホワイトならブルーとなります。
毛色
ブリティッシュショートヘアの毛色は最も代表的な色は「ブリティッシュブルー」と呼ばれている「ブルー」ですね。私たち日本人からするとグレーや灰色に見えますが海外ではブルーと呼ぶそうです。
だたその他にもホワイトやブラック、ダイリュートキャリコ(三毛猫)といった毛色のブリティッシュもいますよ。
- ブルー(グレー)
- クリーム
- ホワイト
- ブラック
- ダイリュートキャリコ(三毛猫)
モモもブルーとホワイトが混じったバイカラーに分類されます。最近ペットショップで聞いた話だと、同じバイカラーのハチワレ猫ちゃんが非常に人気があるそうですよ。
かかりやすい病気
ブリティッシュショートヘアは伝統のある猫種で先天性の病気も少なく頑丈な品種です。
平均寿命は14歳~17歳とされています。飼い猫の平均寿命は15.3歳なので、他の猫種と比べても平均的と言えますね。参考:ペットフート協会
ブリティッシュは丈夫な体の持ち主ですが、それでも体の大きさや特徴から、かかやすい病気というものがあります。
- 肥大型心筋症
肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう)は心臓の筋肉が厚くなることで心室の空間が狭くなり十分な血液を送り出せなくなる心臓の病気。予防もできず完全に治す治療法もないので定期的な健康診断が大切。 - 糖尿病
先天的な理由もあるとされている糖尿病ですが、主な原因としては「運動不足」「肥満」「ストレス」とされています。高タンパクで低炭水化物食のエサと適度な運動で肥満にならないことが大切。 - 尿結石
水をあまり飲まなかったり栄養が足りていないと尿結石になる場合があります。水は毎日変えて新鮮で飲みやすいお皿を用意してあげましょう。 - 皮膚病
様々な要因で起こる皮膚のトラブルが皮膚病です。毎日のお手入れとブラッシングなどで飼い主がいち早く気付いてあげることが大切です。
長い間、家族として一緒に暮らすためにも、最低限どんな病気があるのか、どういったところに気を付けておけばいいのか等を知っておきましょう。
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去勢・避妊手術
またブリティッシュショートヘアだけではなく、全ての猫種に共通して言えることですが去勢・避妊手術をすると、多くの病気の予防にもなります。
- 乳腺腫瘍(にゅうせんしゅよう) 対象:主にメス
発情でホルモン分泌で乳腺が刺激されると発症する可能性のある病気 - 子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう) 対象:メス
子宮に膿がたまってしまう病気 - 卵巣腫瘍(らんそうしゅよう) 対象:メス
持続発情、骨髄毒性、皮膚病などの症状が出て、大きくなると多臓器を圧迫して様々な症状がでる - 精巣腫瘍(せいそうしゅよう) 対象:オス
睾丸(きんたま)にできる腫瘍 - 前立腺炎(ぜんりつせんえん) 対象:オス
前立腺に細菌が感染して炎症を起こす病気 - 感染症(かんせんしょう) 対象:メス・オス
猫カゼ、猫エイズ、猫白血病ウイルス…など主に猫同士のケンカなどで感染してしまう病気
オスの去勢手術にかかる費用は約10,000円~25,000円、メスの避妊手術にかかる費用は約20,000~40,000円ほどが相場になっています。
赤ちゃんを産ませる予定がない場合は、去勢・避妊手術も視野に入れておいてもいいかもしれませんね。
避妊手術の詳細やモモが実際に受けた手術の経過や注意点などは全て下記の記事でまとめています。
ブリティッシュショートヘアの価格相場
ブリティッシュショートヘアの価格(生後3ヶ月前後で)は約15万円~30万円ほどで、平均すると約20万円ほどになります。
ただし、月齢・顔つき・毛色・体付きなどで大きく異なるので一概にはいえません。
私自身、ブリティッシュの販売価格に興味があって記事にしようと実際にデータをとっていたのですが、あまりにも金額差があったので参考になりませんでした。
安い金額、または高い金額のブリショーにはそれなりの理由があるということも分かりました。
最も価格に影響を与えているのがやはり月齢です。生まれた日が浅ければ価格が高くなり、月齢が高くなれば価格が安くなる傾向にあります。
月齢が低い猫ちゃんは愛着がわきなつきやすくなる半面、どういった性格なのかがまだ分かりにくいというデメリットもありますね。
もちろん月齢以外にも毛色と顔つき、体付きや血統書などでも販売価格は大きく変わってきます。
ブリーダーとペットショップについて
ブリティッシュショートヘアを家族に迎え入れようと思う方の多くは、ペットショップまたはブリーダーからの購入が多くを占めると思います。
ペットショップ
ペットショップのメリット・デメリットを簡単にまとめると下記。
- たくさんの中から選べる
- 近場で探すことができる
- 全国から取寄せも可能
- 育てている環境が分からない
- 親猫や兄弟猫が分からない
- 健康面に不安がある
基本的にペットショップとブリーダーのメリット・デメリットは反対になります。
ブリーダー
ブリーダーとは猫同士を交配させて、繁殖させる業者ですが、ほとんどが個人でやられているイメージです。
ブリーダーのメリット・デメリットを簡単にまとめると下記。
- 適正価格で販売されている(?)
- 育てている環境が分かる
- 親猫を確認することもできる
- アポを取る必要がある
- 行動範囲(探せる範囲)が狭くなる
- 妥協してしまう
どちらも一長一短
ブリーダー個人から購入する一番のメリットは「育てている環境が分かる」というもの。さらに子猫が親猫と一緒にいれる時間が長くなるというのも大きなメリットですね。
ペットショップは、ブリーダーとは反対に「育ってきた環境が分かりにくい」というのが最大のデメリットではないでしょう。しかし全国チェーンのペットショップなどでは、気に入った猫ちゃんを全国から取寄せられるというメリットもあります。
ペットショップもブリーダーも一長一短があります。どちらのほうが絶対に良いということはないので公平な目で信頼できる業者を選ぶということが大切ですね。
お手入れ(抜け毛)について
ブリティッシュショートヘアは短毛なので「抜け毛が少ない」と思っている方が多いと思いますが、実際にはそんなことはありません。
よく「ブラッシングは2日に1回でよい」とありますが、毎日のブラッシングは必須です。
ブリティッシュショートヘアの抜け毛が少ないという一般論は、あくまで「短毛なので長毛種と比べて抜け毛が目立ちにくい」というだけの話です。
特に年2回ある冬毛と夏毛に入れ替える換毛期の抜け毛は、とてつもない量の抜け毛なのでしっかりと対策しないとお部屋や服が抜け毛だらけになりますよ。
抜け毛をほっておくと、ネコちゃんが毛球症(もうきゅうしょう)になったり、人間の猫アレルギーの原因にもなってしまいます。
我が家では毎日のブラッシングに週1回のファーミネーター(強力なブラシ)そして月1回のシャンプーで抜け毛対策をおこなっています。
まとめ
- 歴史は古く約2000年前のイギリスが起源
- 性格は穏やかで賢い
- 大きい体で様々な毛色や目の色がある
- 病気には強いがかかりやすい病気もある
- 相場価格は15万~30万円ほど
- 育てている環境が分かるブリーダーは◎
- 抜け毛は多い特に換毛期はすごい抜ける
ブリティッシュショートヘアは猫種の中でも頭がよく穏やかな性格なので非常に飼いやすいネコちゃんです。
抱っこされるのは苦手な子が多いですが、寂しがりやの甘えたさんなのでツンデレなところもたまらなくかわいいですよ。
伝統ある品種なので、病気にも強くたくましい体には威厳を感じます。
人気のブリティッシュブルー以外にも多くの毛色のパターンがあるのもポイント。
ペットショップだけではなく、信頼できるブリーダーさんからブリティッシュを譲り受けるのもいいですね。
これからネコちゃんを飼おうと思っている方は、ぜひブリティッシュショートヘアも検討してみてくださいね。
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