ブリティッシュショートヘアのかかりやすい病気に症状さらに予防法や治療法に気を付けておきたいポイント、血液型の注意点などをまとめています。
注意したい病気
ブリティッシュショートヘアは伝統のある猫種で、基本的には遺伝性の病気も少なく健康で丈夫、長生きしてくれる猫として知られています。
それでも体の大きさや特徴から、かかやすい病気というものがあります。
- 肥大型心筋症
- 糖尿病
- 尿結石
- 皮膚病
- 多発性嚢胞腎
長い間、家族として一緒に暮らすためにも、最低限どんな病気があるのか、どういったところに気を付けておけばいいのか等を知っておきましょう。
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肥大型心筋症(HCM)
肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう)とは字のごとく心臓の筋肉が厚くなることで、心室の空間が狭くなり十分な血液を送り出せなくなる心臓の病気です。
初期の症状はあまりありませんが、血液が上手に循環しないことで少しの運動で疲れたり、呼吸が荒くなっている場合は注意が必要です。
特に後ろ足への動脈で血栓が詰まることで、後ろ足の麻痺や動かなくなることもあります。
予防と治療法
発症は生後6ヶ月~とされ、比較的にオスの方が発症しやすいとされています。
肥大型心筋症は予防もできず、完全に治す治療法もない状態で、心臓の現状維持ができるお薬の治療になります。
肥大型心筋症は猫の心臓病の中でも最も多い病気とされています。治すことができないとても苦しい病気とされていますが、早期発見で痛みを伴うような発症リスクを抑えることもできるので定期的な健康診断が大切になります。
糖尿病
ブリティッシュショートヘアは食欲旺盛で筋肉質な体から運動量が減ると太りやすく糖尿病にもなりやすいといわれています。
糖尿病は先天的な理由もあるとされていますが、主な原因としては「運動不足」「肥満」「ストレス」とされています。またアレルギーの治療のために使用しているステロイドの影響で糖尿病になるケースもあります。
糖尿病になると大量の水を飲み、多飲多尿で食欲もあるのに一気に体重が減ってしまいます。
予防と治療法
糖尿病は6歳以上の中~高齢から発症するケースが多く、特に去勢手術をしたオスがかかりやすいとされています。
予防は体重管理(高タンパクで低炭水化物食のエサ)と適度な運動をさせて肥満にならないように心がけましょう。
完全治癒は難しいのでインスリン療法になるとインスリン注射を1日2度、飼い主さんが注射することになります。
食事を与える時は高血糖が悪化するのを避けるために、少量を複数回に分けて与えるようにしましょう。
尿結石
尿結石は尿道や膀胱の中に石や砂がたまる病気で、水をあまり飲まなかったり栄養が足りていないのが原因とされています。
トイレによく行くけど、おしっこがあまり出ていない、トイレで痛がっている(様子がおかしい)、食欲があまりないといった症状がある場合は注意が必要です。
予防と治療法
猫はあまり水を飲まない生き物です。できるだけ水を飲みやすいように「毎日きれいな水に変えてあげる」「飲みやすいお皿や位置を調整してあげる」といった工夫をしてあげましょう。
治療法としては石が小さければお薬で、石が大きければ手術で取り除くことになります。
猫はプラスチックの臭いが苦手です。臭いを嫌がる場合は容器をセラミックやステンレススチールなどの陶器に変えてみるも◎です。流れるタイプの自動給水器もよく水を飲んでくれますよ。
皮膚病(皮膚炎)
皮膚病は様々な原因で起こる皮膚のトラブルです。痒がったり、毛が抜けたり、かさぶたや発疹ができたいる場合は皮膚炎かもしれません。
原因の特定は難しいですが栄養不足、アレルギー、菌の感染、ノミ・ダニなどの寄生虫などが原因とされています。
予防と治療法
予防と治療法は皮膚炎の原因によって異なるので一概にはいえません。
皮膚炎などの皮膚病はブラッシングや日頃のお手入れで飼い主さんがいち早く気付いてあげることが大切です。
ストレスで過剰にグルーミングをして皮膚病になる猫もいます。なるべく猫にストレスがかからないように環境を整えてあげることも大切ですね。
多発性嚢胞腎(PKD)
多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)とは肝臓に嚢胞(のうほう)が発生して肝臓機能が低下する病気です。
遺伝性の病気でペルシャ系の長毛種やアメリカンショートヘアがかかりやすい病気とされていますが、ブリティッシュショートヘアも過去にペルシャの交配があったため多発性嚢胞腎の発症事例があります。
親猫のどちらかが多発性嚢胞腎だと50%以上の確率で子猫も多発性嚢胞腎になるとされています。
7歳~10歳の中高齢で発症するケースが多く、初期症状はほとんどありません。水を長い間飲んでいる、体重減少してきた、脱水症状や嘔吐などを繰り返している場合は注意が必要です。
予防と治療法
先天性の病気のため予防をすることができませんが、遺伝子検査で発症素因を持っているか調べることは可能です。
完治させることができない難病になりますが、腎臓機能をできる限り維持できるような食事療法や内用薬の投与での治療となります。
多発性嚢胞腎の病気になる猫の確率は1000分の1で、多発性嚢胞腎を持つ親猫の繁殖は推奨されていません。そこまで神経質になる必要はありませんがブリティッシュショートヘアも遺伝性疾患が隠れている可能性があると覚えておきましょう
ブリティッシュの血液型について
ブリティッシュの血液型
多くの猫種の血液型はA型ですがブリティッシュショートヘアはB型が多いといわれています。
人気の猫種のは90%以上がA型に対して、ブリティッシュショートヘアは58%以上がB型という研究結果もあります。
猫も人間と同じで、輸血をする際は同型の血液型からの輸血が必要になります。
B型の猫がA型の血液を輸血すると拒絶反応が起こってしまい、最悪の場合は輸血のショックで死に至る場合もあります。
動物病院でも猫の大規模な血液バンクを用意している所は少なく、特に猫には珍しいB型の血液を置いていないという病院もあります。
またこれは飼い主さんに直接関係ないかもしれませんが、母子でA型、B型と異なる血液型の場合は、初乳を与えたときに抗体ショック(拒絶拒否)を起こす可能性も高いのでブリティッシュをお家で繁殖させる場合は注意が必要です。
もしもの時のために、予め飼っているブリティッシュショートヘアの血液型を調べておく方が得策といえますね。
ちなみに猫の血液型は「A型」「B型」「AB型」の3種類で「O型」はありません。
まとめ
血液型も含めて、猫ちゃんの病気のことなどは専門性が高くなるので必ず自分で判断せずに獣医師さんに相談するようにしましょう。
またストレスは万病のもとともいわれているので、猫ちゃんにストレスがかからない環境作りは必ず必要ですね。
ここで挙げた病気は初期の症状はあまり出ないものも多いので、定期的な健康診断も大切です。
猫ちゃんは何もしゃべってくれないのと痛いのを隠そうとします。
気付いた時にはもう手遅れとなる前に、少しでも愛猫に変わった様子があればすぐに病院で見てもらうようにしましょう。
また、猫ちゃんを飼う上で、ブリティッシュの気を付けたい病気以外にもちょっとした体の異変(かさぶたができる・鼻水が出る・誤飲)などで病院へ行くこともあると思われるので、少しでも医療費を抑えるためにもペット保険を検討してみてはいかがでしょうか。
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