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マンチカンは短い脚が特徴の愛らしい猫ですが、その体型ゆえに特有の健康リスクも抱えています。特に短足タイプは足腰への負担が大きく、運動器疾患が懸念される一方、足長タイプ(標準的な脚長のマンチカン)は比較的健康的です。
本記事では、マンチカンに多い主な病気やその対策、短足・長足タイプの違いを初心者の方にもわかりやすく解説します。愛猫の可愛さに目を奪われがちですが、その健康管理もしっかり備えましょう。
マンチカン猫の特徴と短足・長足タイプの違い

マンチカンは短い脚がチャームポイントの猫種です。短い脚は遺伝子の突然変異によるもので、1980年代に偶然発見されました。
現在ではTICAなど数団体で品種として認められていますが、その健康上の影響が議論の的となっています。マンチカンの個体の中には全身の脚がダックスフントのように極端に短いものもいれば、平均的な脚長を持つものもいます。
短足タイプのマンチカンは、前述の遺伝子のために関節や骨格にかかる負担が大きくなりがちです。特に腰椎や股関節、膝などに慢性的なストレスがかかり、椎間板ヘルニアや変形性関節症(オステオアースリティス)を起こしやすいことが知られています。
反対に足長タイプは足腰への負担が軽いため、ジャンプや運動も得意で活動的です。実際、優良なブリーダーでは短足同士の交配を避け、短足と長足を掛け合わせることで短足の割合を約2割に抑えています。
一般的に、短足の子猫より足長の子猫の方が価格も安く、健康面でも優位とされます。ただし、どちらのタイプも可愛らしい性格は共通で、マンチカンは社交的で飼いやすい猫種です。
マンチカンに多い病気ランキング
1位:変形性関節症(オステオアースリティス)
マンチカンが最も注意すべき病気の一つが関節炎です。短い脚の骨格は関節を保護する軟骨の形成に影響を与えるため、他種よりも関節炎を発症しやすいとされています。
軟骨がすり減ることで関節が擦れ合い、痛みや炎症を引き起こすため、歩行時にカクカクしたり動きたがらなくなることがあります。症状には歩行の鈍さ、ジャンプ回避、触られるのを嫌がるなどがあり、進行すると日常生活にも支障が出てしまいます。
治療には痛み止め(NSAIDs)やサプリメントの投与が基本で、極端な場合には手術が検討されますが、いずれも根治は難しく慢性管理が中心です。そのため、早めの予防とケアが重要です(後述)。
変形性関節症の前症状

マンチカンが歩行の鈍さやジャンプ回避、触られるのを嫌がる素振りを見せたら、早めに変形性関節症を疑ってケアを始めよう!
- 歩行の鈍さ:階段や段差で動きがいつもよりゆっくりになる、または躊躇して歩くようになる
- ジャンプを避ける:ソファやベッドへのジャンプを控え、低い所から乗り降りするようになる
- 「ファーストスタート」の失敗:目的の高さへ一気に跳べず、何度か小さく跳ぶ“偽スタート”を繰り返す
- 触られるのを嫌がる箇所がある:特に股関節や膝周辺を撫でると身をよじる
- 寝起きの伸びをしなくなる/硬い伸びをする:伸びの動作が少なく、寝起きに“ガチガチ”した動きを見せる
2位:脊椎疾患(円背・椎間板ヘルニア)
マンチカンは先天的に腰椎(腰の骨)の過度な湾曲(円背)を起こしやすいという報告があります。
これは前肢が後肢より短いことによる骨格のアンバランスが原因で、脊椎が胸郭内に向かって落ち込むため、肋骨や心臓を圧迫しやすくなる場合があります。
軽度なら見過ごされることもありますが、重度になると姿勢の変化(左右に傾くなど)、呼吸困難、心機能低下などが起こり得ます。
さらに、背骨に負担がかかることで椎間板ヘルニア(IVDD)にもなりやすいと指摘されています。椎間板ヘルニアは脊髄神経を圧迫し、激しい痛みや麻痺を招きうるため、歩行障害や排泄障害が急に出たら緊急の対応が必要です。
高いところから飛び降りる、無理な姿勢を取らせるとリスクが増すので、日頃から注意が必要です。
脊椎疾患(円背・椎間板ヘルニア)の前症状

背中を丸めたり、不自然な姿勢で歩く・背筋のピクピクを感じたら、椎間板ヘルニアの可能性を考えてあげてね!
- 背中や首を丸める(円背):背中が一直線でなく、胸から腰にかけて凹凸が強まることがある
- 不自然な姿勢:歩行時に体を左右に揺らす、または腰を落として歩く
- 筋肉の痙攣や硬直:背筋や腰回りの筋肉がピクピクする、触診で硬さを感じる
- グルーミング量の減少:痛みで背中を舐めなくなり、毛艶が悪化
- ひどくなると排泄障害:歩行困難、脱力感からトイレに行けなくなることも
3位:漏斗胸(ろうときょう)
漏斗胸は胸骨と肋骨の形成異常で、胸郭が凹んでしまう先天性の障害です。マンチカンでは短足以外にもこの形態異常が見られることがあり、胸が凹むことで心臓や肺が圧迫される恐れがあります。
症状としては運動を嫌がる、咳や息苦しさ、体重減少などが挙げられ、重症の場合には循環・呼吸機能に大きな影響が出ます。
軽度の漏斗胸では自覚症状が現れにくいこともありますが、獣医師の診察で発覚することもあります。
治療は基本的に外科手術で、特に生後8~12週の子猫期に手術を行うことで予後が良くなるとされています。費用は手術と入院で数十万円かかる場合もあるため(後述)、早期発見が重要です。
漏斗胸(ろうときょう)の前症状

胸郭(きょうかく)の凹みや浅く速い呼吸、運動を嫌がる様子が見られたら、漏斗胸の兆候かも…かかりつけ獣医に相談を!
- 胸郭の凹みが目立つ:胸の中央部が内側に沈んで見える
- 呼吸が浅く速い:安静時でも胸が激しく動き、呼吸数が増加
- 運動嫌い:走ったり遊んだりをすぐに止めてしまう
- 体重増加の停滞/減少:うまく呼吸できず、食欲はあっても体重が増えにくい
- 咳やゼーゼー音:胸骨の奇形による肺・心臓圧迫で、咳や異常呼吸音が聞かれることも
4位:甲状腺機能亢進症
マンチカン固有の病気ではありませんが、高齢猫に比較的多い甲状腺機能亢進症も注意が必要です。これは甲状腺ホルモンの過剰分泌で、新陳代謝が暴走し体重減少、多飲多尿、毛づや悪化などの症状が出ます。
もしマンチカンに甲状腺異常が出れば、心疾患や腎不全に進行するリスクがあるため、早めの治療が重要です。診断は血液検査やエコーで行い、治療には投薬、食事療法、場合によっては外科手術や放射性ヨウ素治療があります。
幸い管理しやすい病気で、多くは薬でコントロール可能です。
甲状腺機能亢進症の前症状

食欲旺盛なのに体重が減少、多飲多尿や過度の落ち着きのなさを感じたら、甲状腺機能亢進症を疑って検査を受けよう!
- 体重減少:明らかな食欲増加にもかかわらず痩せていく
- 多飲多尿:水を頻繁に飲み、トイレ回数が増える
- 落ち着きのなさ/過度の活動性:以前よりアクティブに動き回り、座っていられない
- 被毛の乱れ:毛づやが悪くなり、グルーミング不足でぼさぼさになる
- 心拍数の上昇:心臓の鼓動が速く感じられ、音が大きく聞こえる場合も
5位:泌尿器・腎臓疾患(FLUTD・腎不全)
マンチカンに限らず膀胱炎や尿路結石(FLUTD:下部尿路疾患)、慢性腎不全は猫全般で多い病気です。
短足マンチカンでは運動量が少ない場合、肥満や脱水で尿石ができやすくなることもあります。また、遺伝的な要素で腎臓に異常を持って生まれることも否定できず、尿毒症(尿に含まれる老廃物が血中に滞留する状態)が危惧されます。
初期症状はトイレでの失敗、頻尿、血尿、活気喪失など。治療法は原因により異なりますが、抗生剤投与、食事療法、十分な水分補給などが基本です。
尿路結石で尿閉塞を起こすと緊急性が高く、手術やカテーテル処置で数十万円規模の医療費がかかることもあります。特にオス猫は尿道が細いため危険度が高いので、健康診断で早期発見を心がけましょう。
泌尿器・腎臓疾患(FLUTD・腎不全)の前症状

頻繁にトイレに行くのに少量しか出さず、痛がるそぶりや血尿があれば、泌尿器疾患のサインかも…すぐに動物病院へ!
- トイレでの異常行動:頻繁にトイレに行くが排尿量が少ない、トイレ外で排尿する
- 排尿時の痛がる仕草:鳴き声を上げたり、腰をかがめるような姿勢で排尿
- 血尿の出現:尿に赤みや血の塊が混ざっている
- 多飲:慢性腎不全では水を大量に飲む
- 元気・食欲の低下:CKD初期はだるさや食欲不振が見られることも。
病気の予防と日常ケア
マンチカンが健康に暮らすためには、病気になる前の対策がとても大切です。以下のポイントを日常的に行いましょう。
- 栄養管理とサプリメント:高品質なフードで適正体重を維持し、関節用サプリ(グルコサミン、コンドロイチン、MSMなど)を与えると関節の健康維持につながります。肥満は関節に大きな負担をかけるため体重管理は必須です。ペット栄養士や獣医の指導でフード量を調整しましょう。
- 運動環境の工夫:低いステップやスロープを設置し、無理なく運動できる環境を整えます。高いところからのジャンプは腰椎への負担を増すので、キャットタワーは低めが安心です。足長タイプに比べて運動量が不足しがちな短足タイプは、キャットボールやトンネル遊びなどで楽しみながら体を動かす工夫をしましょう。
- 定期健診・検査:早めに病気を見つけるため、健康診断は年に1~2回受けましょう。血液検査で甲状腺ホルモンや腎臓・肝臓の数値をチェックし、尿検査で結石の兆候を確認します。特に高齢になったら検査頻度を上げることが推奨されます。予防接種や寄生虫予防も忘れずに行い、免疫力を維持しましょう。
- サプリ活用:関節痛の予防にはサプリが有効です。に示されるような成分入りサプリ(ヒアルロン酸、グルコサミン、コンドロイチン、MSMなど)で早期から関節の潤滑を助けることで、症状の進行を緩やかにできます。運動障害を防ぎ、将来の高額治療を抑える効果も期待できます。
治療費の目安とペット保険活用
猫の医療費は全額自己負担となり、高額になりがちです。一般的な通院1回は1万円前後、手術を伴う治療では平均17万円以上かかると言われています。
具体例として、椎間板ヘルニアや漏斗胸の手術・入院は20万~50万円以上が必要となることも少なくありません。
慢性疾患(甲状腺治療や関節炎の投薬)は月数千円~数万円、検査代も積み重なります。
ちなみに我が家のレオ(スコティッシュフォールドのオス)は、尿路結石で手術をして合計で40万円(保険50%適用して)ほどかかりました。

あの時(尿路結石)は、急だったからホントに僕も飼い主もびっくりしたよ!画像は、手術後で下の毛を全部剃った後のお恥ずかしい姿。。ちなみにもう完治してるよ!

治療費の負担を減らすには、ペット保険への加入が有効です。多くの保険が手術・入院をカバーし、費用の3割~9割を補償してくれます。費用を気にして治療を躊躇せずに済むよう、加入を検討すると安心です。
我が家では調べに調べつくして、以前に入っていたペット保険を解約して、毎月の金額がリーズナブルなAmazonの「わんにゃん安心保険」に入り直しました。
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まとめ
マンチカンはそのユニークな見た目と愛らしい性格で人気の高い猫種ですが、短足であるがゆえの健康リスクも見逃せません。関節や背骨、胸郭の奇形など先天的・後天的な病気に注意が必要であり、特に短足タイプはこれらにかかりやすい傾向があります。
足長タイプのマンチカンは比較的リスクが少なく活動的ですが、どちらも健康管理が大切です。栄養管理や定期検診、快適な生活環境作りで病気を未然に防ぎ、万一発症しても早期治療できるように備えましょう。
万全のケアで、愛するマンチカンと長く幸せな時間を過ごしてください。