かわいいCMでもお馴染みの猫が大好きなおやつ『CIAOちゅ~る(チャオちゅーる)』の塩分や成分が気になったので調べてみました。チュールにはまたたびや何かやばい成分が入っていることで猫が凶暴化するのではないかという噂も検証しています。
なぜ猫はチャオちゅーるが好きなの?
そもそも大人気の『CIAOちゅ~る(チャオちゅーる)』ですが、猫ちゃんはどうしてここまでちゅーるに夢中になるのでしょうか?
我が家のモモも正直、食にはあまり興味がないタイプですが「CIAOちゅ~る」だけは別!ちゅーるを与えると表情を変えて必死にむさぼります。
ちゅーるの値段は1袋4本入りで約150円とかなりお手頃です。超高級食材を使ったりしているわけではなさそうですが、猫ちゃんからするとちゅーるは特別な存在のようです。
そんなちゅーるですが、海外では猫用のドラッグと呼ばれ「ちゅーるを食べると猫が凶暴化してしまう」とまで言われていますね。
猫に対して何かやばい成分が入っているのでは…と思った方も多いはず。
ということで、今回は「CIAOちゅ~る」の成分、さらにちゅーるのおすすめの与え方についてまとめてみました。
ちゅーるで猫が凶暴化する?
IAOちゅーるで凶暴化するかわいい猫ちゃんの動画が話題になっています。
Twitterに投稿された動画では、ちゅーるを掴んで離さないばかりか、イカ耳になって爪も出して興奮しています。
これは確かに「ちゅーるにはやばいものでも入っているのか…」と疑いたくもなしますね。。
我が家のモモもちゅーるを与えると、表情が一変する(かなり怖い顔になる)ので、初めはかなり驚きました。
ちゅーるで猫ちゃんが凶暴化するというより、ちゅーるが美味しすぎて夢中になり過ぎている…という結果は先に見えているような気はしますが
しかしCIAOちゅーるには「隠し味としてまたたびが入っている」「塩分がガンガン入っている」などなどの噂もあるので、その辺りも検証していきましょう!
チャオちゅーるの成分
CIAOちゅーるの成分は、どの味・種類でも全てパッケージの裏面やHP上に記載されています。まぐろ味(毛玉配慮)では、主な原材料や保証成分値は下記。
原材料
まぐろ、まぐろエキス、タンパク加水分解物、糖類(オリゴ糖等)、植物性油脂、増粘剤(加工でん粉)、キトサン、セルロース、ミネラル類、増粘多糖類、調味料(アミノ酸等)、ビタミンE、紅麹色素、緑茶エキス
保証成分値
たんぱく質7.0%以上
脂質0.2%以上
粗繊維0.6%以下
灰分1.7%以下
水分90.5%以下
エネルギー約7kcal/本
これだけでは、分かりにくいと思いますが、発ガン性のあるものなど体に悪い成分は入っていません。
さらに保証成分値の記載では「水分が90.5%」となっています。チュールは水分が90%以上というのも驚きました!
また緑茶エキスが腸管内の内容物を臭いを吸着するので、ウンチやおしっこの臭いを和らげてくれますよ。
どのようにチュールを作っているのかという製造方法については、企業秘密だそうです。
門外不出のレシピだにゃ
- 緑茶エキス(緑茶消臭成分)とは?
- 緑茶から抽出したカテキンのことで糞・尿の臭いを軽減する効果がある
ちゅーるで気を付けたい成分(食品添加物)
基本的には発がん性のある成分はチュールには入っていませんでしたが、気を付けたい食品添加物はいくつか入っていました。
増粘剤(加工でん粉)
増粘剤(ぞうねんざい)はチュールに粘り気やとろみを付けるために入れられている成分です。
穀物由来の加工デンプンが使用されているので、穀物アレルギーの猫には注意が必要です。
穀物アレルギーの猫はチュールを避けて「モンプチ ナチュラルキッス」のようなグレインフリーのおやつを与えるようにしましょう。
増粘多糖類(ぞうねんたとうるい)
増粘多糖類(ぞうねんたとうるい)も増粘剤と一緒で粘り気やとろみを付けるために使用されています。
ちゅーる販売元のいなば食品に直接確認しましたが、豆類の「グアーガム」とトウモロコシ由来の「キサンタンガム」を使用しているとのことでした。
植物性由来の天然添加物で体に悪いものではありませんが、トウモロコシを使用しているのでやはり穀物アレルギーの猫にはチュールは避けておいた方がいいでしょう。
調味料(アミノ酸等)
調味料はグルタミン酸ナトリウムというもので化学調味料(合成添加物)と呼ばれるものです。
この調味料の中に発行した鮭エキスなどが入っているのが「チュールのうま味」の秘密でもあります。
摂取のし過ぎは(美味しすぎて)中毒になったり、ナトリウムが入っているので塩分過多になる可能性も有るので注意が必要です。
紅麹色素(べにこうじしきそ)
紅麹色素(べにこうじしきそ)は麹菌というカビの一種で赤色を付ける天然の着色料として利用されています。
人間には安全性が高いと言われていますが、そもそも猫は赤色を識別することができないので、飼い主さん側の見映えのために使用されているものと考えられます。
食品添加物について思うこと
ここも気を付けてほしい所ですが「食品添加物」が全て悪ではありません。
体に無害の植物性由来の天然添加物もあるので、実際の成分の中身まで理解することが大切だと感じました。
ちゅーるを与える容量を守たり、特別な時だけに食べさせる分にはあまり神経質になる必要はないと思います。
合成添加物不使用のグレインフリーのおやつなら「モンプチ ナチュラルキッス」が特におすすめです。
モンプチナチュラルキッスの評価と口コミ|ちゅーると比較で成分を徹底解明またたびが入っている?
結論から書くとCIAOちゅーるには「またたび」は入っていませんでした。(メーカーにも確認済み!)
またたびは適量を与える分には猫ちゃんのストレス発散や食欲増進につながりますが、与えすぎると刺激が強いので、中枢神経が異常麻痺を起こす可能性もあります。
そのような理由から、飼い主さんによっては、またたびは控えているという方も多いと思います。
CIAOちゅーるには「またたび」が入っているから猫ちゃんが変貌するというのはただの噂(デマ)でしたね。
塩分が多い?
SNSなどでは「CIAOちゅーるは塩分が大量に入っている」という投稿をよく見ます。
基本的に猫ちゃんは汗をかかないので、塩分はほとんど必要ありません。塩分の摂り過ぎは肝臓に大きな負担をかけることになってしまいます。
「人間の食べ物は猫ちゃんにダメ」だというのは、みなさんもご存知だと思いますが、塩分が関係しているのが理由なんですね。
ただ、CIAOちゅーる公式サイトでも記載されていますが、ちゅーるには原料由来のみの塩分のみで、食塩は配合されていません。
原料由来の塩分ってどれぐらい?
実際にはデジタル塩分計で計測したところ0.4~0.6の範囲でした。獣医師さんいわく、これはおやつとしてなら問題ない程度の塩分量のようですが、与え過ぎには注意とのことです。
ちゅーるの塩分濃度については下記の記事で詳しく解説しているので気になる方は併せて参考にしてくださいね。
ちゅ~るの塩分濃度が高いはデマ?実際に計測|猫おやつの塩分を少なくする方法CAIOちゅーるの種類は100種類超え
ちゅーると一口に言っていますが「CIAOちゅ~る」には様々な味や種類が存在します。
味や種類、パッケージの容量、チューブタイプ、ワンタッチタイプなどを含めるとチュールは130種類以上(※2019年8月現在)も存在します。
こんなにあるのか!全部の味を食べてみたいにゃ
チュールの味
- まぐろ
- かつお
- とりささみ
- かにかま味
- ほたて貝柱
- タラバガニ
- 贅沢サーモン
- ロブスター
- 黒毛和牛
- 甘えび
- いか
- 猫にイカ・エビ・カニの甲殻類は大丈夫?
- 猫に良くないとされているのは甲殻類に入っているチアミナーゼという成分です。チアミナーゼは過熱することで働きがなくなるため(ちゅーるは加熱殺菌をしているから)問題なし
その他にも、「名古屋コーチン」「オマール海老」「松坂牛」やミックスなどなど多くの味が出ています。(※時期により入れ替わりがあります)
ちゅーるは味の種類だけでも、いろいろな組み合わせで80種類以上用意されていますよ。
メインはやはり「まぐろ」「かつお」「とりささみ」ではないでしょうか。特に「まぐろ」の人気が高いですね。
定番の人気味は「かつお」と「まぐろ」だよ!
チュールの種類
CIAOちゅーるにはミネラル類を加えた総合栄養食や毛玉配慮など様々な種類があります。飼っている猫ちゃんの健康状態に合わせたちゅーるを選ぶことができます。
- 総合栄養食
- 毛玉配慮
- 水分補給
- 肝臓の健康維持
- 下部尿路配慮
- 消臭配慮
- お口の健康に配慮
- 子猫用
- 11歳以上用
1歳までの子猫や11歳を過ぎた高齢猫にもあげられるチュールや、毛玉や肝臓など健康にも配慮した種類があるのは嬉しいですね。
CIAOちゅーるはどの種類でも水分を多く含んでいますが、特に新発売の「水分補給」のシリーズは、あまり水を飲んでくれない猫ちゃんにもおすすめです。
モモは毛玉配慮のシリーズを食べてるよ
ちゅーるのオススメの与え方
ここではCIAOちゅーるのおすすめの与え方をいくつか紹介しています。
- 水で薄める(水分補給として)
- ちゅーるアイス
- ちゅーるスープ
- 爪を切るとき
- お薬と混ぜてあげる
特におすすめなのが、②のちゅーるアイスと③のちゅーるスープです。
ひと手間加えるだけで、暑い夏や寒い冬にピッタリな特別なおやつになっているのでぜひ参考にしてみてください。
水で薄める(水分補給として)
ちゅーるの塩分は0.4~0.6と記載しましたが、水で薄めてあげてもOKです。
1本(14g)につき20mlの水で塩分濃度は約0.1下がるというデータも出ているようです。
さらに水をあまり飲まない猫ちゃんも多いので、水分補給も兼ねて水で薄めるのもいいかもしれません。
※ちゅーるは水で薄めなくても90%の成分が水分なのでそのままでも◎
ただし、水で薄めすぎると味が変わってしまう恐れもあるので、猫ちゃんの好みで水の量は調整してあげてくださいね。
ちゅーるアイス
暑い夏には「ちゅーるアイス」がおすすめです。
ちゅーるアイスとはちゅーるを凍らせて作る猫ちゃん専用の手作りアイスのことです。
このちゅーるアイスは簡単に作れるうえ、暑い日にはピッタリなおやつになっています。
夏バテしている猫ちゃんも「ちゅーるアイス」を作ってあげると元気になるかも!?
チュールアイスの作り方は コチラの記事で詳しく紹介しているので併せて参考にしてくださいね。
猫が大好きおやつ『ちゅーるアイス』の作り方ちゅーるスープ
そして暑い季節が過ぎ去ったらオリジナルアレンジレシピの「ちゅーるスープ」がおすすめです。
「ちゅーるスープ」は「ちゅーるアイス」の応用編です。
オリジナルと偉そうなことを言ってますが、ちゅーるアイスをチンするだけの超簡単レシピです。
さすがのちゅーる…スープにしても食いつきが半端ないです。
チュールスープの作り方は コチラの記事で詳しく紹介しているので併せて参考にしてくださいね。
ちゅーるアイスが「ちゅーるスープ」に早変わり!冬のおやつに最適!爪を切るとき
爪を切るのが嫌いな猫ちゃんはきっと多いと思います。我が家のモモも爪切りは最も嫌いなイベントです。。
そんな爪切りが嫌いな猫ちゃんでも、CIAOちゅーるを食べている時はちゅーるに夢中になるので、おとなしく爪を切らせてくれますよ。
さすがに一人でちゅーるをあげながら爪を切るのは大変なので、一人が猫ちゃんを抱っこして爪を切る、もう一人がちゅーるをあげる、というように二人で役割分担しましょう。
どうしても一人で爪を切るときは、お皿にちゅーるを出してあげるのがおすすめです。
爪切りを嫌がる猫の対策にちゅーるをあげてみたお薬と混ぜてあげる
CIAOちゅーるは公式サイトにも記載されていますが、猫ちゃんのお薬に混ぜてあげても全く問題ありません。
お薬の味が苦手な猫ちゃんも大好きなちゅーると一緒なら簡単に投薬することができますよ。
また、「投薬用ちゅーる」という通常のちゅーるより粘度が高くなっているものもありますが、動物病院専用のちゅーるになるので詳しくは動物病院や獣医さんに聞いてみてくださいね。
まとめ
今回の調査でCIAOちゅーるの成分や種類など様々なことが分かりました。
また猫の体に悪い成分やまたたびが入っていることもありませんでしたが、アレルギー持ちや病気の猫には注意したい成分がいくつか見つかりましたね。
ちゅーるで凶暴化するというのも、ちゅーるに夢中になり過ぎて猫ちゃんが必死になってしまうということが分かりました。
公式サイトによるとちゅーるは、、
鮮度管理された原料をすばやく充填・殺菌を行っていますので、開封した際の風味を猫ちゃんが好んでくれていると考えております。
公式サイト
だそうですよ!鮮度を保ったまま味を落とし込むのが上手なんですね。
またちゅーるには水分が多く含まれており、食塩や保存料は使用していないということも判明しましたが、微量の塩分が気になるという方は、ちゅーるを水で薄めるのも良いですね。
我が家のモモもCIAOちゅーるは大好物のおやつです。
味の種類は80以上もあるので、これからもいろいろな味を試してみようと思っています。
穀物アレルギーの猫には塩分も0.05%以下の「モンプチ ナチュラルキッス」もおすすめですよ。
モンプチナチュラルキッスの評価と口コミ|ちゅーると比較で成分を徹底解明