猫は好きな人にだけする行動や仕草がとてもかわいい生き物です。ここでは本当に好きな人や大好きな飼い主さんにしかしない行動10選をまとめてご紹介していきます。
猫が好きな人にだけする10の行動
何気ない猫の行動や仕草はもしかすると、あなたへの愛情表現や何かを伝えようとしているのかもしれません。
特に以下に挙げている行動は大好きな人にしかしない猫の仕草です。
もし愛猫が以上のような行動をしているのなら、あなたのことが好きでたまらない状態です。愛猫からの愛情表現のサインをキャッチするためにもぜひ確認してみてくださいね。
①ゴロゴロと喉を鳴らす
猫は嬉しい時や幸せを感じている時、リラックスしている時、飼い主さんに甘えたい時やかまってほしい時に喉をゴロゴロと鳴らします。
猫のゴロゴロは人間の副交感神経を促す周波数だと言われているので、人間への癒しの効果もあることも分かっています。
猫も人間もお互いが幸せになれるゴロゴロ音は、本当に幸せの音色ですね。
ただし、注意点として怖い時や苦しい時にも低音のゴロゴロを鳴らす時もあるようなので、しっかりと飼い主さんが注意してあげましょう。
またゴロゴロには個体差があるので、まったくゴロゴロと音を鳴らさない猫もいるので、一概にゴロゴロと鳴らさないから嫌われているというわけでもないようですよ。
我が家のモモもあまりゴロゴロと喉を鳴らしませんが、レオは毎日のように爆音でゴロゴロを喉を鳴らしています。
モモは赤ちゃんの時にゴロゴロいっぱい鳴らしてたよ
②フミフミ・モミモミする
猫が前足をグーパーしながらフミフミ・モミモミするのは猫が究極にリラックスしている証拠です。
もともと前足でフミフミするのは、子猫の時にお母さん猫のお乳を出やすくする仕草の名残です。
飼い主さんに抱っこされている時や、膝やお腹の上でフミフミするのは、お母さんのお乳を飲んで気持ちよく幸せだった頃を思い出している状態だと考えれます。
またフミフミは子猫の時にしかしない猫ちゃんや、まったくやらない猫ちゃんもいるのであしからず。
我が家のモモは毛布やフワフワの服の上ではフミフミしますが、人間に直接にはフミフミしないようです。レオはお腹の上でゴロゴロとフミフミのコンボをしてくれますよ。
レオはゴロゴロとフミフミのコンボが定番だよ
③頭突き(頭をこすりつける)
猫の頭突きは愛情表現の挨拶です。主に猫の頭突きには愛情表現の挨拶以外にも以下の理由があります。
- においを付ける(マーキング)
- 飼い主や目上の人への挨拶
猫の顔には臭腺といってフェロモンを出す分泌腺が集中しているので、猫の頭突きは「フェイシャルフェロモン」とも呼ばれています。
自分のにおいを付けるマーキングによって、「自分のもの」と主張する意味や、猫自身がリラックスする効果があります。
また頭突きは、母猫や飼い主など自分よりも目上に見ているものにすることから、いつも「ありがとう」という意味も込められているので、頭突きをされるということは、猫から好かれていると言い換えることができますね。
モモは、いつもお風呂上りに頭突きをしてくるので、お風呂のにおいを自分のにおいで上書きしようとしているんですね。
ご主人のお風呂上りと外から帰ってきたときの頭突きは欠かさないよ
④尻尾を立てる
尻尾を真上にピンと立てるのは、子猫が母猫にアピールするしぐさです。
猫が尻尾をピンと立てて近づいてくるのは、「甘えたい」「好きだよ」「ここにいるよ」というアピールです。
飼い主さんは、優しい声で名前を呼んであげたり、なでてあげたりたくさんコミュニケーションを取ってあげてくださいね。
またお腹がすいている時も尻尾を真上に立てることもあることから、空腹具合もチェックしてあげれたらいいですね。
ちなみにレオは歩いている時はほとんど尻尾がピンと立っています。
レオは甘えん坊だからいつも尻尾がピンと立ってるよ
⑤なめる
猫がペロペロと人の指や顔を舐めるのは愛情表現の一つ。猫ちゃんは信頼できない人を舐めることは絶対にないので、猫が舐めるということは安心しているか好きだよとアピールしている証拠です。
初めて会った人にも舐めることがありますが、これは相手に敵意がないことを表しています。
仲の良い猫同士がお互いの体を舐めあうことをアログルーミングといいますが、これも親子や兄弟、信頼している猫同士しか舐め合いをすることはありません。
猫にとって、グルーミングは、「自分の体を清潔にする」「毛並みを整える」「ニオイを消す」「血行促進」といった特別な意味を持ったとても大切な儀式です。
そんな舐めるという特別な儀式を飼い主さんにするということは、とっても信頼されている証拠なので存分に可愛がってあげてくださいね。
モモ・レオはまだ一度もアログルーミングしたことないよ…
⑥お腹を見せる
犬の場合だと、よくお腹を見せるのは降伏のサインだと言われていますが、猫がお腹を見せるのは降伏や服従の意味はありません。
猫がお腹を見せるのは、降伏ではなく「無防御なお腹を見せることができるぐらいあなたを信用しているよ」というメッセージです。
あくまでも「お腹を触ってーわしゃわしゃしてー」という意味ではないので、犬のようにお腹を触りに行くとがぶっと甘噛みされるのがほとんどです。
その他にも「へそ天」と呼ばれるお腹を上にして寝る行動には、リラックスしている時や単純に暑くてお腹の熱を逃がしているという意味もあるので、見極めが大切ですね。
いつもご主人がお腹をわしゃわしゃしてくるのやめて~
⑦まばたきしてくる
猫がこちらの目を見たままゆっくりと瞬きしてくるのは「信頼している」という気持ちの表れと言われています。
母猫と子猫の間でのコミュニケーションでもまばたきは使われている他、外猫同士の見つめ合いでも喧嘩を避けるためにまばたきをして「敵意がない」ということを表しています。
また飼い主さんのことをずっと見つめらているのは、なにかの要求があるようです。「ごはんが欲しい」「トイレをきれいにしてほしい」といったおねだりや要求があることがほとんどなので、猫ちゃんが何を言いたいのかをしっかりと観察して見極めてあげましょう。
モモはいつもPC作業しているご主人を見つめてるよ
⑧鳴きながら付いてくる
猫が鳴きながら付いてくるのは、「飼い主を親だと思っている」「一緒にいたい」「かまってほしい」等々たくさんの意味が考えられますが基本的には飼い主さんのことが大好きだからです。
レオの場合は、抱っこされて甘えたい時、ごはんが欲しい時、トイレを掃除してほしい時などにニャーニャーと鳴いて付いてきます。
飼い主さんに何か伝えたいという場合もあるので、鳴きながら付いてきたり、逆に付いてきてほしそうな場合は猫の後を付いて行くことで何か発見があるかもしれませんよ。
また、あまりにもしつこく付いてくる場合や、大きな鳴き声で鳴いている場合は、分離不安症という不安障害の可能性もあるので注意深く見てあげましょう。
ご主人に要求を通すときにも便利だなぁ
⑨お土産をもってくる
猫が外からねずみや昆虫を持ち帰る「猫のおみやげ」も飼い主さんへの好意の表れです。
猫のおみやげの意味は、以下のようなことが考えられるようです。
- 狩りの仕方を教えようとしている
- ご飯を持ってきてくれている
- 自慢したい・褒められたい
- 食料の保管のため
特に最近では、飼い主さんに狩りの仕方を教えようとしているという説が有力なようですね。
とにかく、猫のおみやげは飼い主さんへの好意に変わりがないので、おみやげを無下に扱わずそっと片付けるのが優しさになりそうです。
我が家は完全室内なので、外から小動物を持ち帰ることはありませんが、お気に入りのおもちゃを寝室の前に置いてくれていることはよくありますよ。
お前たちは本当に狩りの能力が低いから、ちゃんと教えてあげないと…
⑩出迎えてくれる
飼い主さんからすると愛猫が玄関で出迎えてくれたり、家に帰ってきたときに階段からトントントンと高速で降りてきてくれる瞬間は本当に幸福ですよね。
猫のお出迎えやトイレやお風呂の前での出待ちには、飼い主さんに会いたい、甘えたい、自分のにおいを付けてリラックスしたいという意味があります。
猫は非常に耳が良い動物で、聴き取れる高音の範囲は人間の5倍、犬の2.5倍もあるので玄関の外の車の音や足音を聞き分けてお出迎えに備えているようです。
とにかく、大好きな飼い主さんに一刻も早く会いたいという願望の表れなので、存分に可愛がってあげてコミュニケーションを取ってあげてくださいね。
車の音が聞こえた瞬間に玄関ダッシュだにゃ
まとめ
ここでは猫が好きな人にする行動10選をまとめて紹介しました。愛猫からの愛情表現のサインはありましたか。
ただし、ここで紹介している行動をする・しないは猫の個体差で大きく異なってきます。
猫ちゃんによっては「ゴロゴロ鳴らさない」、「フミフミしない」、「お腹は絶対に見せない」という猫ちゃんもたくさんいるので、こういった行動をしないから嫌われているというわけではないのであしからず。
実際に我が家のモモも頭突きやお出迎えはしてくれますが、ゴロゴロやフミフミなどはしないタイプのようです。
あくまでも好きな人への行動の指標なので、どんなタイプの猫ちゃんにも最大限の愛情で可愛がってあげましょう。