大好きな猫を飼いたいけど猫アレルギーがひどくて飼うことができない。ペットを飼ってから家族が猫アレルギーになってしまった。というご家庭は少なくないと思います。
実際に我が家も私を含め猫アレルギーの家族がいますが、しっかりと対策を行うことで猫ちゃんとの生活を快適に過ごすことができています。
その猫アレルギー対策でも最も効果があるのがズバリ「空気清浄機」です。
ひとくくりに空気清浄機といってもどんな商品でも良いという訳ではないので、実際に我が家で使用しているおすすめの空気清浄機を具体例を挙げて紹介します。
猫アレルギーの原因を知ろう
猫アレルギーの原因は「Fel d」と呼ばれる猫が持つアレルゲン物質です。「Fel d」はネコの被毛、フケ、唾液、おしっこ、ウンチなどに含まれています。
猫の抜け毛に関しては毎日のこまめな掃除やブラッシングである程度対策を取ることができますが問題は「猫のフケについたアレルゲン」です。
猫のフケ(アレルゲン)は目に見えるものではなく花粉やホコリの10分の1の大きさとも言われているぐらい小さなものです。
空気中に舞っているフケを掃除機で吸い取ることは難しく、猫アレルギーのもととなるネコのフケはいたるところに付着するので厄介です。。
この猫アレルギーの一番の原因でもある空気中に漂っているネコフケを集じんしてくれる(集めてくれる)のが空気清浄機です。
猫アレルギー対策として空気清浄機がどれほど大切なものか分かったところで、どういった空気清浄機を選べばいいのかを見ていきましょう。
猫アレルギーが選ぶべき空気清浄機
アレルギー対策としての空気清浄機選びで大切なのは集塵機能(しゅうじんきのう)の性能です。
その空気清浄機にはどのようなフィルターが搭載されていて、空気清浄をするにあたってどんな技術が取り入れられているのかの確認をしましょう。
また加湿器を持っていない場合は空気清浄機に加湿機能が付いているものが良いです。
- 空気清浄の技術
- 集じん性能「HEPAフィルター」の有無
- 加湿機能が付いている
空気清浄の技術とはシャープではプラズマクラスター、ダイキンではストリーマ、パナソニックではナノイーなどの独自技術です。この3社の技術は世界中から信用されている定評のある技術ですね。
やはり「シャープ」「ダイキン」「パナソニック」の空気清浄機がおすすめですが、今回はシャープに的を絞って紹介しています。
私個人の感覚だと「ダイキンは空気清浄に特化」「シャープは脱臭に特化」「パナソニックは花粉に特化」しているイメージです。※ただ空気清浄機の商品のグレードに大きく左右されるものなので一概にはいえません。
集じん性能「HEPAフィルター」
集じん性能では「HEPAフィルター」が搭載されている空気清浄機を選んでください。
HEPAフィルターとは
JIS規格で「定格流量で粒径が0.3μmの 粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の 性能を持つエアフィルター」と定義されています。
簡単に説明するとHEPAフィルター(ヘプフィルター)とはハウスダストやPM2.5といった小さな粒子もキャッチしてくれる高性能のフィルターのことです。
ネコフケに付いたアレルゲンは約0.3μm(0.0003mm )の大きさになるので、このアレルゲンをしっかりHEPAフィルターで集めてくれるということですね。
加湿機能について
空気清浄には加湿機能が付いていない低プライスのものがありますが、猫アレルギー対策ではなるべく自動感知タイプの加湿機能が付いているものがおすすめです。
理由は前述しているネコフケの小ささです。猫のフケは空気中に浮遊しているものが多いので、蒸気に付着させて落下させて集じんしやすくできるというメリットがあります。
さらに空気が乾燥していると猫ちゃんの肌も乾燥してフケが出やすくなってしまうので、エアコンを付けっぱなしのお部屋では特に加湿は絶対条件ですね。
また空気清浄機とは別に加湿器があるお部屋には加湿器付きの空気清浄機は必要ありません。
- アレルゲンを蒸気に付着させて集じんしやすくする
- 部屋を加湿して猫の乾燥(フケ)を防ぐ
シャープの加湿空気清浄機プラズマクラスター
我が家ではモモがリビングの他にもう一つの部屋を行き来するのですが、リビングに置いているメインのダイソンとは別にもう一つの部屋用にサブ機としてシャープの加湿空気清浄機プラズマクラスターを購入しました。
部屋の方の空気清浄機はリビングと違いニオイ対策としての脱臭機能も優秀なシャープのプラズマクラスターにしました。
シャープのプラズマクラスターはグレードによりお値段も安く買えるのが決め手でした。今回購入したのは「KC-H50」という型番です。
KC-H50の実証実験
アレルギー対策には空気清浄機は必須のアイテム…
でも空気清浄機って目に見えるものでもないので正直あまり効果のほどが分からないですよね。
ということで試しに1日だけシャープの空気清浄機プラズマクラスターを寝室に置いてみることにしました。我が家でできる実証実験ですね。
これは本当に有能だと感じました。実際に2万円弱で手に入るお手頃価格なので、次の機会に寝室にももう一台買おうと思います。それぐらい満足しました。
プラズマクラスターとは
プラズマクラスターとは
「プラズマクラスター技術は、自然界にあるのと同じ+(プラス)と-(マイナス)のイオンをプラズマ放電により作り出し放出」浮遊カビ菌等を空中で除去し、浮遊ウイルスの作用を抑え、浮遊カビ菌等を空中で除去するシャープ独自の技術です。シャープ
動画と↑この説明では難解ですが、簡単にいうとプラズマクラスターとはシャープが開発した空気をきれいにする独自の技術のことです。
「空気清浄」以外にも「消臭」や静電気を抑える「除電」にも力を発揮するんですよ。
その他シャープの実証実験ではプラズマクラスター技術には下記のような効果もあるとされています。
- インフルエンザウイルスの作用を抑制
- 結核感染リスクを低減
- 水虫菌を抑制
- 小児アトピー型の喘息患者の気道炎症レベルを低減
- 育毛効果
参考
あんな効果、こんな効果も実証!プラズマクラスター技術SHARP Be Original.
モモ
プラズマクラスター「FU」「KC」「KI」の違い
私が今回選んだのはシャープの空気清浄機の中でも加湿機能も搭載された「KCシリーズ」です。シャープの空気清浄機で一番売れているタイプですね。
この他にも加湿機能が付いていない「FUシリーズ」やハイグレード版にあたるプラズマクラスター25000やNEXTが搭載された「KIシリーズ」と分かれています。
用途としては加湿器が別にある場合はFUシリーズで、加湿もしたい場合はKCシリーズ、リビングなどでメインで使いたい場合はKIシリーズと選べますね。
プラズマクラスター「7000」「25000」「NEXT」の違い
シャープのプラズマクラスターには「プラズマクラスター7000」「プラズマクラスター25000」そして最新モデルの「プラズマクラスターNEXT」という3つの種類があります。
基本的には7000 → 25000 → NEXTと高機能になっていきます。※同時に価格も上がっていきます。
この数字はイオン濃度の違いで7000では7000個のイオン濃度、25000は25,000個のイオン濃度、NEXTは50,000万個のイオン濃度を放出しています。
- プラズマクラスター7000
イオン濃度7,000個/cm³ - プラズマクラスター25000
イオン濃度25,000個/cm³ - プラズマクラスターNEXT
イオン濃度50,000個/cm³
7000 | 25000 | NEXT | |
浮遊カビ菌を除菌 | ● | ● | ● |
浮遊ウイルスの作用を抑える | ● | ● | ● |
浮遊菌の作用を抑える | ● | ● | ● |
浮遊アレル物質の作用を抑える | ● | ● | ● |
浮遊花粉アレル物質の作用を抑える | ● | ● | ● |
付着カビ菌の増殖を抑える | ● | ● | |
付着ウイルスの作用を抑える | ● | ● | |
付着ニオイ原因菌を除菌 | ● | ||
付着花粉アレル物質の作用を抑える | ● | ● | |
付着したペットの皮膚特有の菌の作用を抑える | ● |
ただ「プラズマクラスター7000」が低機能かといわれると全くそんなことはありません。
7000でも十分すぎるほどの機能性なので体感で違いを感じることは難しいと思います。
一般使いだとプラズマクラスター7000でも十二分の性能が集約しているとも言われていますね。
プラズマクラスターNEXTはハイグレードモデル
最新モデルのNEXTでは「付着したペットの皮膚特有の菌の作用を抑える」という項目が気になります。
さらにプラズマクラスターNEXT(KIシリーズ)にはネコちゃんおまかせ運転の「ペット専用運転モード」がスマホのアプリから操作できるのも魅力的です。
KIシリーズのプラズマクラスターNEXTは値段が高いですが、リビングで利用する場合や予算に余裕がある場合はプラズマクラスター25000やNEXTを検討してみるのもいいかもしれませんね。
プラズマクラスター7000 「KC-H50」
私が実際に購入したのはこちらのプラズマクラスター7000 KCシリーズの「KC-H50」という型番です。
この型番を選んだ理由は「価格が比較的に安かった」ことと「レビューや評判がかなり良かった」からです。
価格はだいたい16,000円前後です。2020年最新の価格ドットコムの空気清浄機ランキングでも堂々の2位ですね。
「KC-J50」と「KC-H50」の違い
ちなみに1位の「KC-J50」と2位の「KC-H50」の性能面の違いはほぼありません。
モニターが少し変更されKC-H50に付いていた「静か寝モード」がKC-J50は「お休みモード」になっているようです。
大きさはKC-J50の方が高さが2mmほど低くなっているようですが、見た目の変更もほぼありません。
またチャイルドロックはKC-J50には付いていないようです。性能の違いはないので好みと金額で選んでも問題ないですね。
追記 猫ちゃんがボタンを押すことがよくあるので個人的にはチャイルドロックが付いてるKC-H50がおすすめです。
KC-H50のフィルターの紹介
新しい家電製品を開封する時はいつもモモが遊びに来てくれます。
モモ
シャープの空気清浄機はこの3つのフィルターが非常に高性能です。
静電HEPAフィルター
まず一番奥に付けるのはこの「静電HEPAフィルター」と呼ばれる静電気を帯びて詰まりにくい高性能フィルターです。
こちらはHEPAフィルターなので、0.3µmのアレル物質のような微小な粒子を99.97%以上集じんしてくれます。さらに10年間交換不要です。
脱臭フィルター
次はこの漆黒の脱臭フィルター
写真で見てもらえると分かると思いますが活性炭がたくさん詰まっています。
この活性炭でしっかり脱臭するんですね。ただ集合体恐怖症の私は↑この写真は生理的にキツイです笑
このフィルターももちろん10年間交換不要です。
ホコリブロックプレフィルター
そして最後は抗菌と防カビが施されたホコリブロックプレフィルター。(パネルの部分がフィルターになっている)
このホコリブロックプレフィルターで集じん性能の低下を抑えるようです。
大きなホコリなどが付いている場合はパネルを外さずに掃除機で吸い取るだけの簡単お手入れが可能です。
使い捨てのプレフィルターは必須アイテム
さらにこのホコリブロックプレフィルターの上から使い捨ての「プレフィルター」を貼ることで、掃除の時はプレフィルターを取り換えるだけ。(お試しで3枚だけ付いていました)
このプレフィルターは店頭ではあまり売っていませんがAmazonや楽天には普通に売っているので併せてどうぞ。価格は6枚入りで700円台~
プレフィルターを貼ることで掃除が楽になるだけではなく内部のフィルターも長持ちするので必須のアイテムですね。
シャープKC-H50の評価
シャープのKCシリーズのデザインは個人の好みが出ると思いますがシンプル好きな方には合うと思います。
空気の出る音の大きさですがこれは運転状況によります。
もちろん運転を「強」にしたり「パワフル吸じん」にすると音のうるささは感じますが、通常運転や「静か寝モード」「静音モード」にすると音のうるささは全く感じません。
なにより脱臭機能が優れているのは嬉しいですね。これは寝室での我が家の実証実験で確認済みなのでプラズマクラスターの威力は間違いないです!
実際に使った感想まとめ
実際にシャープのプラズマクラスター7000 KC-H50を使った感想は一言で言うと大満足です。
寝室で性能テストしたのが分かりやすかったですね。空気清浄、脱臭、加湿のどれを取っても非常に良い商品といえます。
強いて不満点を挙げるとすれば、噴出口から出てくる風が少し冷たいと感じました。
真冬に風にあたるのは少し厳しいですが、直接風にあたらない場所に設置すれば解決ですね。
シャープの空気清浄機プラズマクラスターには様々な種類があり、選ぶのが大変ですがもう一度整理すると、、
- プラズマクラスターの後の数字「7000」「25000」「NEXT」はグレードの違い
- 「FU」「KC」「KI」のアルファベットはグレードの違い
- 「FU」が加湿機能がないもの
- 「KC」が加湿機能があるもの
- 「KI」がハイグレードなもの
お部屋で使う場合の猫アレルギー対策には加湿機能がありコストパフォーマンスが良い「プラズマクラスター7000」の「KCシリーズ」がおすすめです!
またリビングで利用する場合や金額に余裕がある場合はハイグレードの「プラズマクラスターNEXT」の「KIシリーズ」でもいいですね。