猫・犬用の抜け毛処理に大活躍するファーミネーターの偽物・模造品について、さらに正規品や並行品という意味について詳しく解説しています。本物と偽物の見分け方についても説明しているので参考にしてください。
- 本物と偽物の違い
- 正規品と並行品の違い
- 値段の違い
ファーミネーターとは？
ファーミネーターは猫・犬用の抜け毛処理のブラッシングツールとしてアメリカで開発されたものです。
日本でもSNSや動画サイトなどでも驚くほどごっそりと抜け毛が取れることから話題になり、大人気商品として多くの店頭やネットショップに並んでいます。
初ファーミネーター！！✨
ごっそり抜け毛が取れて驚き👀👀
体の半分くらいしかできてないのにこの量。
毎日やるとハゲちゃうし、よくないみたいなので、また来週くらいに再挑戦💪 pic.twitter.com/hAbk4f83DY
— 白足のモモ＊°。 (@shiroashiMOMO) September 10, 2019
ファーミネーターの金額は正規品で5000円前後します。ペット用のブラッシングではかなり高額になると思うので購入するのにためらっている方も多いと思います。
大人気商品がためにファーミネーターの偽物や模造品が出回っていたり、さらにネットショップでは正規品よりも安い金額で売られているものや並行輸入品と記載されているものもあります。
ここでは、本物と偽物の違い、正規品と並行品の違い、値段の違いを詳しく記載していきます。
ファーミネーターの正しい使い方や種類などは下記の記事で詳しく解説しているので併せて参考にしてくださいね。
本物と偽物の違い
それでは肝心のファーミネーターの本物と偽物の違いを記載していきます。
画像は旧ファーミネーターの発売元のライトハウスが公開していた正規品と模造品の違いです。
- 偽物：エッジが揃っていない
- 偽物：グリップの凹凸部分が最後まで揃っていない
- 偽物：ホログラムシールがない（※製造時期により異なる）
主な違いはエッジ（刃）とグリップにあるようです。
今回購入した並行品のファーミネーターのエッジはきれいに揃っているので問題ありません。
グリップ（握り手の部分）の突起もしっかりと詰まっているようなので問題ありません。
さらに、私の手元にある並行輸入品のファーミネーターのパッケージには、ホログラムシールが貼られていました。
このホログラムシールがあるとかなり本物の可能性が高くなりますが、シールは製造年月日によって、貼ってあるものと貼っていないものがあるようです。
ホログラムシールとは
各種証明書や商品パッケージなどに貼り付ける偽造防止（セキュリティ）ラベルとして使用されるもの
値段が安い並行品をネットショップなどで購入する場合は、このホログラムシールが貼っているのかどうかをショップに問い合わせるのもいいかもしれませんね。
モモ
中古品・メルカリやヤフオクには注意
フリマアプリのメルカリやラクマ、オークションのヤフオクなどでも多くのファーミネーターが出品されています。
中には新品未使用でも2000円前後で出品されています。
中古やオークションといった個人出品から本物と偽物を見分けるのは難しいものがあります。
正規品や並行品、中には偽物を本物と思って出品しているケースもあるようです。
また素人が撮った写真から本物・偽物を判断するのも難しいのも事実です。そもそも実物の写真とは別の画像を使っているのも多く見かけます。
決して「すべてを疑え」という訳ではありませんが、専門ショップから購入するよりも信用度が落ちるということを理解しておいた方が良いでしょう。
偽物と本物を見分けるポイント
それでは以上のことからファーミネーターの本物と偽物を見分けるポイントをまとめていきます。
- エッジの揃い方を確認する
不揃いなら偽物の可能性有り - グリップの凹凸が詰まっているか確認
最後まで詰まっていないなら偽物の可能性有り - 価格帯の確認（正規品は5000円前後）
安すぎるものは偽物の可能性有り - パッケージのホログラムシールの確認
※製造時期によりシールがないものもある - 実際の使い心地の確認
毛の引っ掛かりがひどい場合は偽物の可能性有り - パッケージが日本語か英語かを確認
日本語のパッケージには偽物がほとんどない
また実際の使い心地は初めてファーミネーターを使う場合は、分かりにくいと思います。
初めてファーミネーターを猫ちゃんに使うと、毛がブチブチ抜けている感覚があると思います。毛を引きちぎっているのではないかと不安になるかもしれませんが、2、3週間後には抜け落ちる不要なアンダーコートを絡め取っているだけなので安心してくださいね。
さらに日本語パッケージのファーミネーターでは偽物や模造品はほとんど確認されていないようです。
モモ
正規品・並行品とは？
ここからは、正規品と並行品という正しい言葉の意味について説明していきます。
簡単に説明すると、正規品とは言葉の通り正規ルートで仕入れられた商品、並行品は輸入商品です。
ファーミネーターで例えると、正規品のパッケージは日本語表記になっています。反対に並行品のパッケージは全て英語表記になっています。
パッケージの違いはありますが、ファーミネーター本体は正規品も並行品も全く同じものになります。
そもそも正規品とは
日本語のパッケージのものは全て正規品と思われている方もおられますが、、
正しくは、「正規品」とは、その商品と「代理店契約」を結んでいる「正規代理店」のみ使える言葉です。
いくら正規品を直接輸入しても仕入れても正規代理店以外が販売すると「並行品」になります。
- 正規品 → 代理店契約を結んでいる正規代理店の商品
- 並行品 → 正規品以外の全ての商品
ファーミネーターの日本国内発売元はスペクトラムブランズ ジャパン株式会社です。（以前は株式会社ライトハウスが日本国内発売元でしたが、2019年9月1日よりスペクトラムブランズ ジャパン株式会社に発売元が変更されました。）
よくあるのが、スペクトラムブランズ ジャパンからファーミネーターを購入したものを正規品と販売しているケースです。
正しくは発売元からファーミネーターを購入しても代理店契約を結んでいない場合は、転売した時点で「並行品」になります。
この概念を分かっているのか、分かっていないのか、「正規品」という言葉だけが乱用されています。
多くの方が日本語パッケージのファーミネーターを正規品としていますがそれは誤りです。フリマアプリでの個人出品や転売商品は全て並行品になります。
並行輸入品とは
海外輸入品は全て「並行品」はということになります。また「並行品」と「並行輸入品」は同じ意味になります。
パッケージが英語表記なので並行輸入品は一目で分かりますね。
並行品と聞くと粗悪品や偽物に近いイメージを持つ方もおられますが、中身の商品は正規品も並行品も全く同じものです。
違いは、日本の正規代理店を通しているか、直接輸入している（海外パッケージ）かどうかの違いです。
- 日本正規品 → 日本正規代理店を通している商品
- 並行輸入品 → 海外商品を直接輸入した商品（偽物ではない）
海外パッケージのファーミネーターは全て模造品や偽物と断定している乱暴なサイトもありますが、全くそんなことはないということをお伝えしたいです。
ただし、日本語パッケージのファーミネーターを購入すると偽物に遭遇する確率は非常に低くなります。
さらに一概には言えませんが、リアル店舗でもネットショップでも全国展開しているようなペットショップやホームセンターで販売されているファーミネーターに並行輸入品や偽物はほとんどないと言えますね。（正しい仕入れルートを利用しているため）
私自身は、ネットショップでも商品のレビューが良く、ショップ自体の信用があるところであれば並行輸入品のファーミネーターでも全く問題がないと考えています。
モモ
日本国内発売元に聞いてみた
出展：日本ではファーミネーターの唯一の国内発売元となっているスペクトラムブランズ ジャパン株式会社に「ファーミネーターの国内正規代理店リスト」を教えてほしいと、実際に問い合わせてみました。
しかし発売元自体が全国の正規代理店を把握できていないようです。（少なくても問い合わせ先の担当者ベースでは…）
というのも、ファーミネーター発売元のスペクトラムブランズ ジャパン株式会社から直接、仕入れているわけではなく卸業者を挟んでいるようです。
正規代理店のリストはその卸業者が持っているということなので、卸業者先を教えてほしいと頼みましたが、卸業者は多岐にわたるため一般公開はしていないとのこと。
正規品と並行品の価格の違い
日本パッケージの正規品の価格が高くなる理由が分かりましたね。
ファーミネーターの本場であるアメリカから輸入している発売元、さらに卸業者に小売業者とすべて中間マージン（手数料）を取らないといけないので、正規品の値段が高くなるのは当然です。
まとめ
正規品と並行品という言葉の意味を勘違いされている方（ショップ）が非常に多いように思います。
前述している通り「正規品」「並行品」の正しい使い方は発売元と代理店契約を結んでるショップが販売しているファーミネーターは「正規品」それ以外のショップや個人出品の商品は全て「並行品」になります。
この正規品と並行品の言葉の意味は、ファーミネーターの日本国内発売元のスペクトラムブランズ ジャパン株式会社に直接確認もしたことなので間違いないです。
またファーミネーターは大人気商品になるので、偽物・模造品が多く出回っているのも事実です。
しかし、並行輸入品はすべて偽物という意味ではありません。また日本正規品も並行輸入品も中身は同じものです。
並行輸入品だから粗悪品が入っているということもないので安心してくださいね。
絶対に日本正規品が良いという方は、少し値段が高いですが、大手ペットショップや大手ホームセンターの実店舗から購入するのをおすすめします。
少しでも金額を抑えたいという方は、やはりネットショップからの購入になりますが、Amazonであれば販売元の確認、楽天やヤフーショッピングであれば店舗とレビューの確認をしっかりと行えば、偽物をつかまされるということは少なくなると思います。
